マリンピア松島水族館で挑戦したこと。(対談前編)
更新日:2021年2月1日
株式会社松島蒲鉾本舗 多賀城工場 取締役工場長の狩野 章さま。マリンピア松島水族館の閉館は今から5年前。閉館イベント・プロモーションなどを振り返りながら、これからの松島への思いを対談させていただきました。

あれからもう5年なんですね。
田村 ご無沙汰してました!狩野さん!なかなかお会いできなくて申し訳ありませんでした。なんかもう、この対談に出て頂いてる方々、狩野さんで3人目なのですが、今のところ全員にお久しぶりです!お会いできてなくてすいません!ばかりです。本当にすいません。
ご無沙汰してるのに皆さんこの企画に出ていただきまして皆んな優しい。狩野さんにも感謝です。しかも、バイクで来てしまいましたのでヘルメットのせいで髪がペッタらこですんません。
鈴木 いえいえ♪ほんとご無沙汰してます♪マリンピア松島水族館の時には本当にお世話になりました。あれからもう5年経つんですね〜早いものです。そうそう!田村さんにお渡ししたいものがあるんですよ!これ覚えてますか?

田村 わーコレは!マリンピア松島水族館の閉館イベントのために作ったオリジナルのマグカップとキーホルダー♪このポストカードセットは僕も持ってなかったです!
狩野 田村さんが来るというので持ってきたんです♪どうぞ差し上げます♪
田村 ありがとうございます!

思い出のイベントを振り返って
田村 マリンピア松島水族館の閉館イベントでは僕のほうこそ本当にお世話になりました。確かキッカケは八木山ベニーランドの八木社長とハロウィンイベントで八木山と松島を周遊できるスタンプラリーを狩野さんが考えて、そのツールのご依頼などでお会いして、その時初めて狩野さんからマリンピア松島水族館の閉館のお話を聞いたのが企画を考えはじめたキッカケだったと思います。
狩野 そうでしたね♪私も松島水族館を盛り上げるために、あの時は色んな仕掛けを考えてましたので。打ち合わせでベニーランドに行った時に御社のイラストを見かけて、カワイイな!と思い、それからご相談させていただきました♪私は性格的に思いついたらやってしまおう!というタイプですが、田村さんも相当無茶なこと考えてましたものね♪松島水族館でのライブイベント、クリエイターさん達のとコラボレーションはほんと異例づくしでしたよ♪僕も、会社のみんなも、もちろん社長も一丸とならなくては出来ないことでした♪それとお客様も一緒になれたからこそ閉館が近づくにつれて多くの方々がマリンピア松島水族館に足を運んでくれて本当に嬉しかったです♪田村さんの無茶な計画を会社の方々に説明するのは大変でしたけど♪
田村 ハハハ♪確かに、ご苦労かけました♪
狩野 僕がやった企画の中でもほんと長期に渡る大きな企画でした、その他、園内でサンマを焼いたりなどの縁日イベントも同時に復活させたり、歴史ブースを設置したりと充実した日々でしたね。特にマリンピア松島水族館の西條社長には尊敬と感謝しかありません。僕の異例づくしの挑戦にご理解いただいたことは本当に忘れられませんね。
田村 閉館の日、花火を上げたじゃないですか、その時のテレビで放送されたニュースに映るスタッフの皆さんの顔、狩野さんも含めて全員笑顔でしたものね♪
狩野 そうなんです、閉館することは確かに残念なことでしたが、とにかく会社、スタッフ、そしてお客様とほんとに素敵な時間を作れたと思ってましたから。
狩野 その他、県内にこんなに沢山のクリエイターさんやアーティストの方々がいるのを知れて本当に良かったです。その後も閉館イベントに参加してくれてた伊東洋平さんや、幹mikiさんなどにも松島パークフェスティバルなどではまたご参加いただいたりして、良い繋がりもできました。


狩野 宮城の人たちの想いで宮城を盛り上げた。そんなことが出来るんだな!と改めて思いました。
田村 なるほど宮城の人たちの想いですか、確かに。そういえば僕、マリンピア松島水族館が出す最後の河北新報の新聞15段のデザインで怒られたの思い出しました♪西條社長に、全然俺の想いが理解できてない!って♪あれ勉強になりました。震災以前はあまり地元企業の広告を制作していなかったので、地元で頑張る企業の社長さま達がどれだけ強い想いであるのかを知らされましたね。まーなんというか、特に地元や地方は最近流行りのデザインはこうです!みたいな提案と考えばかりではないのだと知らされました。その社長の、その企業の歩みをもっとしっかり知ることが地元企業広告には重要だと。西條社長が一番思い出に残ってるマリンピア松島水族館のイラストを最終的に使わせていただき、最終的には喜んでいただきましたが。あれをキッカケに考えも変わり、地元の企業さまと直接お仕事する機会やお話する機会が増えたのだろうな〜って今は思います。
狩野 そうですね、今も私は株式会社松島蒲鉾本舗という地元の企業にいますが、地元を支える!という気持ちが強い方々が多いですね。そこが地元企業の強みでもありますし。そういう方々が今の宮城を作ってるのかも知れませんね。新しい生活様式を守りながら今後どうやって観光や物産を守っていくかも地元の人の強い想いとアイデアが鍵かも知れないですね。

狩野さんとの対談前半は、マリンピア松島水族館閉館イベントの懐かしいお話でした。次回後半は、株式会社松島蒲鉾本舗として松島という地に今後何がしていけるのか。狩野さんが考えるこれからの松島への思いをお聞きしてます。
Photo/磯崎 亮 文/田村 晋